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そして「花子さんの噂」の決行日。僕たちは先生の目を盗んでトイレに忍び込んだのですが……
「なんか、寒くないか？」
「は？なんだよ、お前ビビってるのか？だっせー！」
「ち、違うし！何言ってんだよ！」
トイレに入った瞬間、ＡとＣが騒ぎ出しました。
内容としては子供らしい怖がりと、強がり。それだけのモノだったのですが――――僕は気づいていました。ＡもＣも、鳥肌を立て青ざめている事を。
それは、僕とＢも同じで。そこにいた全員が「嫌な感じ」を覚えたのです。
なんともいえない、まとわり付く様な気味の悪い感じでした。けれどもガキ大将のＡは、空元気か見栄の為か「花子さんの噂」の検証を進め、皆は不安は感じつつもそれに従わざるを得ませんでした。
不安なのに止められない。
嬉々として準備してたのは普段は根暗のＢくらいでした。
そうして――――そうして、噂どおりの手順を踏み、とうとうＡがドアをノックしました。してしまいました。
『花子さん、遊びましょう』と
「……何も起きねぇな」
「はは、まあそんなものだろ！他の皆がやっても何もおきなかったんだから――――」
ド ン
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