とある国家の空軍基地(エアベース)

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「ようベズルコフ、外の雪はスゲーぞ!! あそこにバナナでも置いとけば5分後には丈夫なハンマーだなハハッ」 そう言いながら繋ぎを着た男は歩いていった。 アイツがさっきのSu-37を操縦していた第1飛行隊隊長アルトゥール・ドミトリーだ。 4年前に起きたマージリア紛争では反政府軍のMig-21を23機撃墜し勲章をもらった俺の元相棒だ。 「隊長、あの人って隊長と昔僚機を組んでたんですよね?」 ペトローウィチが聞いてきた。 「ああ、第3次世界大戦の時に俺とアイツが同時期に24戦闘隊に配属されてマージニア紛争終結まで一緒の隊だったからなバラバラになったのは部隊再編の時だったかな…」 昔話を話していたときだった。 『ベズルコフ大尉・ペトローウィチ少尉基地司令官殿がお呼びです。 今すぐにブリーフィングルームに来いとの事です。』 新米の整備士が走りながらやってきた。 「了解。悪いなペトローウィチまた今度の機会にしよう。」 「オイ新入り、他のメンバーは?」 整備兵に聞くと「既に伝えてあります。あとは大尉と少尉です。」 「そうかわかった。」 そう言って俺とペトローウィチは駆け足でブリーフィングルームに向かった。
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