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「お前、何してんだ?」
「あ、先輩……、これ」
「……は?」
手紙を受け取った男の先輩は首をかしげる。
「美羽ちゃんならそこいるぞ、ほら」
先輩の指差すほうをみれば、美羽ちゃんがマネージャーと話をしている。
間違いなくあれは美羽ちゃんだ。
「じゃ、何なんですかね?」
「さあな、まあ、この事務所に美羽は美羽ちゃんだけだし、ほっとけば? あ、でも、いい話題づくりになるかもな」
くくっと楽しそうに笑いながら先輩は手紙を適当に机の上に投げ捨てた。
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