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「あぁ、なんて可愛いんだ。あ、おびえないでくれよ。はぁ、……直視することさえ躊躇われるような笑顔で愛らしい仕草、そして女の子らしい華奢な体。少し高めの声の可愛いこと。何度その声で自分の名前を呼ばれたら、自分に話しかけてくれたら、そう考えたことか。いや、サイン会や握手会で話したことはあったんだけど、ほらあれは仕事だろう? あ、そういえば僕が美羽ちゃんのために作ったこの部屋は気に入ってくれたかい? 美羽ちゃんの好きそうなものをたくさん用意したんだ。もしまだ足りないものがあるなら遠慮なく、言ってくれ。美羽ちゃんのためなら僕は何でもする。何だって出来る、それに……。……ったく、世の中の女は美羽ちゃん以外全員嫌いだ。美羽ちゃんはこんなに天使みたいなのにあいつらは本当に悪魔だ……」
いきなり火がついたのかテンション高く男性は語り始めた。
よくわからないけどとりあえず"早乙女美羽"を愛していることはよく分かった。
まだ語っているが、ひとりでヒートアップしてるし、気にしないことにしよう。
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