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去年のクリスマス、彼氏の居ないわたしは、彼氏の居ない友達ととあるカフェを訪れた。 木の温もりを感じる店内。 ジャズの音楽が気分をリラックスさせる。 小ぢんまりとしたこのカフェは、どこか秘密基地みたいに隠れ家的で癒しを提供してくれる。 それ以上に、運ばれてきたドリンクに癒された。 白いコーヒーカップの中には艶めく赤褐色の液体が佇んでいて、その上にきめ細かいミルクの泡がツリーを描いていた。 一目でそのカフェラテに心を奪われた。 初めて見たラテアート。 それを差し出してくれた人に、わたしは更に心奪われた。
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