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カフェの知識も経験もないわたしの、一世一代の告白。
その場での返事は勿論、ノー。
それでもわたしは彼の淹れるカフェラテと彼の優しい笑顔に会いに、何度もお店を訪れた。
そして告白から一ヶ月が過ぎたある日。
「今日、ホワイトデーだから、特別ね」
彼はいつもと変わらない優しい笑顔で優しく言った。
「君の情熱に負けたよ」
彼はそう言って、またカフェラテを淹れてくれる。
出された白いコーヒーカップにはメープルのラテアートが描かれていた。
「僕、立花楓って言います。よろしくね」
彼はそう言って、今までの中で一番の優しい笑顔をくれた。
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