2569人が本棚に入れています
本棚に追加
「おめでとぉぉっ!!絵里加ぁぁぁ!!うぅぅっ…」
「朝っぱらから泣かないの!!」
「おめでとう!!渡部さん!今度、大崎呼んで、4人でお祝いしないとね!」
「ありがとうございます!!」
絵里加はとっても幸せそうだった。
しっかり者の彼女は良いママになるだろうな…。
そんな事を考えながら、また会社に向かって3人で歩き出した。
「会社来て大丈夫なの?しんどくないの?」
「つわり?…吐くとかはないんだけど、やたら眠たい…寝悪阻ってやつみたい。今もほんと眠たい…」
「そう言えば、なんか最近、眠そうだなって思ってた…」
よくわからないけど、つわりにも色々あるんだなぁ。
「渡部さん、奇遇だね!俺も今日、めちゃくちゃ眠いんだよねー!あ、俺はつわりじゃないよ!って、んなのわかってるよねー!あはは!!」
「「………」」
絵里加は苦笑いしてたけど、あたしは完全無視を貫いた。
でも「凜!!」と突然、名前を呼ばれて仕方なく遠野さんを見ると、目が無駄にキラキラしてて、何やらテンションが上がっている様子だった。
「いいよねー!!授かり婚!!俺らもしようよ!!」
昨日、いつまでも待つって言ってたよね?
「ほんとだー!子供が同級生になるよ!!」
「凜もタイコさんみたいにイクラちゃん産んどこうよ!!」
「な、なんでイクラちゃんが出てくんの!?」
絵里加が驚いていた。
「知らない…。サザエさん好きだからでしょ?」
最初のコメントを投稿しよう!