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「凜子ちゃん、久しぶり!」
「シゲさんも、洋太さんもホント久しぶりぃ!元気そうでよかった!!」
「ホント良かったよ!!敦さん、もうランちゃん飼わないですよね?」
あくまで孝太君の気掛かりは犬の世話みたい…。
「当たり前だろ!?俺、また凜の世話で手一杯になんのに」
「は?それ、あたしの台詞だよ!あっちゃんみたいなお子様の相手しなきゃなんないのにぃ!!」
皆に笑われながらも、一通り再会を楽しんだ後、酔っぱらって、とんでもない事をしでかした事を謝ると、『全然!!それ以上にオモロイ思いさせてもらってるから!』と2人に笑われた。
何をしたのかわからないけど、ホント…なかった事にしてほしい。
「今日も期待してるから!」
お酒の袋を掲げてニヤっと笑いながらシゲさんはあたしに言った。
返す言葉が見当たらない。そんなあたしに洋太さんが嬉しそうに片手を差し出して来て言った。
「前さ、賭けしたの覚えてる?あれ、オレの一人勝ちだよね?はい、5千円!シゲは3千円!」
「何それ?」
遠野さんは不思議そうに尋ねてきた。
シゲさんは悔しそうにお金を渡しながら、遠野さんに説明していた。
「えー?そんなひでぇ事してたの!?何なの、お前ら!?しかも凜、5千円って!誰よりも高い金賭けて!どんだけ信用なかったの!?」
「だってぇ…」
あたしは泣く泣くお金を差し出した。
あたしの財布は野口さん1人だけになった。
サヨナラ、樋口さん…。
禁煙してくれたのは嬉しいけど…やっぱ悔しい!
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