第壱話:アバトロイドへようこそ!!

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俺は黒い球体に近付き、画面に表示された質問にブラインドタッチで答えていく。 例えば性別。 答えは男。 例えば生年月日。 答えは2010年6月7日。 例えば都道府県。 答えは東京都。 例えば趣味。 答えは無し。 例えば特技。 答えは無し。 なんて感じで俺は打ち込んでいった。 白い空間にキーボードの乾いた音だけが響き、なんだかシュールな光景だけが続く。 そして、画面に表示された全ての質問に答え終わると、黒い球体から再び声が。 『次にアバトロイド内での貴方の呼び名とアバターを設定して下さい』 呼び名……、ハンドルネームと言う事か。こう言うの決めるのが苦手なんだよな。何時も無駄に時間が掛かってしまう。
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