第序話:とある少年の日常

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平凡な日常。 普通の日常。 毎日繰り返されるそんな物が嫌になったのは、丁度中学二年の時だった。 しかし、嫌になったと言いつつも非日常的な行動などせず、授業中に頭を垂らし夢の中で愚痴を呟くような奴だった。 落ちこぼれ、と言うより。 単純に駄目な男だったんだ。 なんて過去を振り返りながら、高校二年になった俺は果たして成長したのか。あの頃より、変化したのだろうか。 いいや、むしろ劣化している。 平凡と不変が堪らなく嫌だった中学時代より、俺は何時も通りの日常に不満を抱くようになっていた。どう言う訳だ。 人間は成長するものでは無いのか。 身長の成長も止まると同時に心の成長も止まったとしか思えない。上手くない。日常に文句を言いながら、非日常を探求しようとしない臆病さも中学時代のままだ。 良いのかこんなんで。
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