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『俺、すごい嬉しい。』
回された腕に力が入ったと思ったら、急にほどかれた。
肩に手の重みを感じ、ゆっくり俊と私の体に隙間が出来た。
『尚美。』
呼ばれて上を向いた。
すると、俊の唇が、ふあっと私の唇に落ちてきた。
だんだんと、唇の感触が伝わってくる。
何秒重ねていたのだろう。
『まだ、したいの?』
私は、いつの間にか閉じていて、未だに閉じていた目をパッと開けた。
『ぷっ、見開き過ぎ。』
『えっ、もぉ…。』
恥ずかしくなって、俯いた。
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