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ただ、恥ずかしいだけだもんって、心の中で小さな抵抗していた。 帰り時間になると、ニヤニヤ顔で、楽しんできなよって、手を振る叔父。 私は、叔父の問い掛けを無視して、お疲れ様ですって扉を開けた。 いつもの様に右方向に体を向けた。 ん?あれ?俊がいない? 不安がよぎりつつ、キョロキョロ辺りを見渡し、俊を探す。 聞き覚えのある音が鳴っていた。あっ、携帯?急いで鞄から携帯を取り出して通話ボタンを押した。 『もっ、もしもしっ。』 『尚美。ごめん。心配したよな。』 『うん…。どうしたの?』 『ちょっとあって、間に合わなくてさっ。』 ちょっとって何?あ~、醜い気持ちになる前に、 『いいんだけど、今どこにいるの?』 『もうすぐ着くから、大通りの方に来てくれる?』 うん、分かったっと伝え、私は、早く会って安心したくてたまらなかった。
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