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私は、俊の方を向き…、 『ありがとう。大切にするね。』 そして、俊に抱き着いた。 スルリとずれ落ちた毛布を掛け直しながら、ギュってしてくれる俊。 『尚美、本当におめでとう。喜んでもらえて良かった。』 ゆっくりはがされる体。 私は、あまりにも嬉しくて、涙を流していた。 それに気付いた俊は、顔が近付いてきて…、 そっと、唇で涙を掬ってくれた。 私が、ピクって動揺しているのを余所に、唇に温かい感触を感じた。
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