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「鋼牙よ。死にたくなければ早くわしに四魂の玉を渡すのだ。」
妖狼族と対面している男は、薄ら寒い微笑みをしながら
鋼牙の目と鼻の先にある四魂の玉に手を伸ばした。
「やめろッ!これは俺達の物だ!お前なんかに渡さないぞ!」
傷を負っているもののまだ戦える状態にある数人の妖狼族が、鋼牙の前に立ち塞がった。四魂の玉を取るだけではなく、鋼牙の命を取るつもりであることを直感で悟ったのだ。
「お前ら、いいから逃げろ!!四魂の玉なんて後で俺が取り返す!」
鋼牙の必死の呼びかけも虚しく、仲間達は次々とやられていく…。
「ふふふ、弱いくせにこのわしに盾突くからだ。鋼牙、お前の手下はバカばっかりで残念だなぁ。」
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