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「てめぇ…絶対許さねぇ!!
鋼牙は体を起こそうとするが、全身の傷が邪魔をしてうまく起き上がれない。
「くそっ…。」
「ふっ、これで終わりだ。」
ビュンー
男が最後の一撃を食らわそうとした時、すんでのところで私は矢を放った。
初めて打っただけに全然当たらなかったけど、男の気を引くのには充分だった。
「あんた、人を殺してまで四魂の玉が欲しいわけ?!あんたみたいな最低野郎に絶対渡さないわ!」
鋼「お前は、昼間の…。」
驚く鋼牙をよそに、私は隠れていた草の茂みから飛び出し、もう一度弓を構えた。
「かごめ、やめなさい!殺されるぞ!」
楓おばあちゃんが隣で止めてきたけど、今さら引き返せない。それに何より、私はこいつが許せない!
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