62人が本棚に入れています
本棚に追加
鋼牙「うう……ここは?」
かごめ「あっ!やっと目が覚めたのね、よかった…。
ここは楓おばあちゃんの家よ。安心して。私はあなたを助けたいの。」
とは言ってもすぐに現状を理解するのは難しいらしく、鋼牙は自分の額に手を当て困惑した。
かごめ「あなた三日も眠っていたのよ。傷はだいぶよくなったけど、もう少し休んだ方がいいわ。」
鋼牙「…俺は確か妙な男に四魂の玉を狙われて……っ!そうだ仲間!俺の仲間はどうした?!」
身を乗り出して聞いてくる鋼牙。仲間のことがどれだけ心配か私にも伝わってくる。
…だめ、言えないよ。
かごめ「………。」
鋼牙「おいっ!!」
楓「何だ鋼牙。やっと目が覚めたと思ったら大声出しおって。傷に障るぞ。」
ちょうど楓おばあちゃんが外から帰ってきて、鋼牙の視線はそちらに向けられた。
鋼牙「俺の仲間はどこにいる?!頼むから教えてくれ!」
楓「……死んだよ。」
かごめ「っ!楓おばあちゃん!」
楓「かごめ、こういうことは隠さずに話してやった方がいいのさ。鋼牙、お前の仲間はみんなあの男に殺されたよ。」
鋼牙「なん…だと?!」
.
最初のコメントを投稿しよう!