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「桔梗お姉様…。」
私「え…。」
桔…梗?
突然草の茂みから現れたおばあさん。私を桔梗って人と勘違いしているんだろうか。
でも、お姉様って…。
「ああ、似ているけど違う…。すまぬな、あまりにも知り合いに似ていたものだから。
!そなた、怪我をしているではないか!一体どうしたのだ?」
「あ、これはさっき四魂の玉がどうとか言っていた妖怪にやられて…。少し痛むけど平気です。」
よかった、やっとまともな人と出会えたみたい。
そう思っていた矢先、おばあさんは驚いた顔をして私の肩を掴んだ。
「四魂の玉じゃと?!そなた、今四魂の玉と言ったのか?」
「え、ええ。」
「もうちょっと詳しく話を聞かせてくれぬか?そうだ、私の家に来なさい。傷の手当てもせねばならん。」
「はい、おばあさんがいいのなら。」
会ったばかりの人の家に行くのはちょっと気が引けるけど
このおばあさんいい人みたいだし、今の私にとってはありがたい。
おばあさんの後を着いて行くと、段々村のような所が見えてきた。
すごい…時代劇で見たことあるような家がたくさん…。
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