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月の光が暗がりの遺跡内をほのかに照らす。
その異様なデカさの満月の下に剣と剣幾度となく交わり、衝突し、赤い火花のようなエフェクトが散る。
「はぁ……はぁ…ヴァイド!!援護を頼む!!」
「あと3秒、時間を稼いでくれ!それだけで十分だ。」
息を見出しながらも叫んだ男の身なりは、動いた事により肩に掛かった濃紺の長い髪に薄手の青いラインが入っているロングコートを羽織りそのロングコートにはベルトの様な装飾が施されており。右手には銀色に鋭く光る直剣を携えている。
そして、一度深呼吸をして息を整える。
男は後ろで魔法の永唱をしているであろう相棒が呼びかけに答えたのを聞き。ふっ! と肺にある酸素を吐き出し宙に浮く無骨な剣に向け突進する。
地面が弾け一瞬にして姿が消える。そして一瞬にして宙を浮く剣―――モンスター名をソーサラー・キラーの目の前に現れ再び剣を交える。
ガキンッ!!
という金属音が狭い遺跡内に響き渡る。そして一度剣を引き一瞬でソーサラー・キラーの両側に協力な斬撃を繰り出す《デュアル・ブレイク》を放ちソーサラー・キラーを弾き距離を作る。
その瞬間、背後から巨大な火炎群がソーサラー・キラーに牙を向く。
しかし、ソーサラー・キラーはそれを、ものともせず突きを放って来る。
俺はそれを右手に持つ剣で攻撃の軌道を反らす。
「間に合ったか?テオ?」
「…恐ろしいくらいに」
と、テオと呼ばれた青年は背中越しにはにかむ。
そして、空中で浮遊し攻撃のモーションに入るソーサラー・キラーに再び身構える
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