序章

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――テオSide―― テオがヴァイドとの戦闘に割り込み攻撃を防いだは良いがそこからソーサラー・キラーの猛攻が始まった。    鈍く光る銀泉がテオのすぐ目の前を切り裂きテオの髪が数本舞う。 目の前を過ぎて行った剣は、誰かが振るった訳でもなく独りでに切っ先を向け青 いライトエフェクトを放ちながらテオの脇腹を難なく切り裂く。 テオはその攻撃が過ぎ去るさなか空中に固定された二つのバーを見る。その上の段のバーはヒットポイントバーと呼ばれ自分の体力と生命力を可視化したもので、先ほどの宙を浮遊するソーサラー・キラーに切られた分だけHPは削られていた。 テオはソーサラー・キラーが再び攻撃のモーションに入る前に後ろに居るヴァイドに声を上げる 「ヴァイド!!エンチャントを頼む」 「叫ばなくたってわかってる!!!」 どうやらあらかじめエンチャントを用意していたようで、コンマ数秒のうちに俺の身体に青白い光が燈った(ともった)。 このエンチャントのおかげかテオはSTR値が上がったような錯覚を覚えるが間違いではないだろう。 テオは地面を踏みしめる足に力を込め無骨な剣の印象を与えるソーサラー・キラーにagi値にモノを言わせ突進する。
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