新入生歓迎会。

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* * * 「えーと…二人共…お名前は?」 (名前が分からなくちゃ…教えられない💦) 「俺は國木田誉。よろしくな!」 「八野世菜…。よろしく。」 「國木田君と…八野君…よろしく。」 俺と世菜は、クラスが分からず途方に暮れていた時、美少年な同級生に声をかけられた。 しかも俺達のクラスを教えてくれるという。 で、いまはその心優しい同級生に自己紹介をしていた所だ。 「亜矢斗…!なんで先学校行くんだよ!!!」 そう云いながら、誰かが此方に向かって廊下を走っている。 「…あ。安君…。」 「俺と一緒に学校行く約束してただろ!!!」 そう云って、俺と世菜を突き飛ばした。 「痛…っ」 「…っ なんなんだ彼奴はッ」 世菜が鋭く睨んだがそいつは無視。 俺達の存在は視界に入っていないみたいだ。 髪を金に染めて、目はツリ目で、口と耳にピアスをつけた…見た目が明らかに不良な男。 でも何処と無く‥…亜矢斗に似ている。 亜矢斗と同じく前髪はパッツン、 毛先は綺麗に切り揃えられている、 肌も白い。 よーく見れば “何処と無く似ている" ではなく そっくりである。 亜矢斗と違う所といえば、 髪は短く、目はツリ目、ピアスをつけているかどうかという点だけである。 「ごめんね…。安君…何回声かけても…起きなかった…から。」 そう云って、俯いた。 「なんで‥亜矢斗が謝るんだよッ起きなかった俺が悪いのに…っ」 「あっ・・」 その光景を見て、俺と世菜は唖然とした。 いきなり安が亜矢斗を抱き締めたからである。 正面からぎゅーっと。 .
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