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「俺そろそろ教室行くわ。」
ボソッと小さな声で云うと、安は2組の教室に入っていった。
「ハァ…バカな弟でゴメンね。」
容姿は似ているのに、性格は正反対な二人。
しかも弟の方は重度のブラコンι
仲が良いのは微笑ましいけどッ
安の後ろ姿を見ながら、亜矢斗が謝ってきた。
「國木田君と…八野君は…1-3だよ。
ちなみに…ボクも…同じクラス。」
同じクラスか! これから仲良くしたい。
そう云って、ニコッと笑った。
無表情で、無口な、彼が初めて笑顔を見せた。
その笑顔を見ていた周りの奴は(誉・世菜含む)、皆顔を真っ赤にし、俯いた。
「あれ…?どうしたの?
顔赤いよ?熱でも…あるの。」
「「なっ‥なんでもないよ///気のせいだよ。」」
そう云って、俺と世菜は亜矢斗の前を通り過ぎ、3組の教室に入った。
浜津亜矢斗は、そんな誉と世菜を見て、首を傾げるのであった。
“天然、恐るべし…っ"
誉と世菜は、そんな事を考えていた。
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