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「よう、1年3組の國木田誉。」
いま目の前に風紀委員が二人。
しかも俺に話しかけてきたし;;
「貴様が國木田か。」
俺をジロジロ見ながら、冷めた表情で俺を見下す風紀委員長。
この人、超怖ーっ
冷や汗がとまらない。
「はい…。」
恐怖でなかなか声が出なかったが、勇気を出し返事をする。
「さっきはなに失礼な事云ってたんだぁ?あ゙ァ?!」
胸ぐらを掴まれて、鋭く睨み付けられた。
離せ!! 怖い。怖い。怖い。
最初は二人を睨む事が出来たが、もういまは無理。
頭の中で“怖い”という言葉が駆け巡る。
「―――おい。なに俺の兄貴と…その友人を怖がらせてるんだよ。」
「「「!!」」」
誉達の前に現れた人―。
俺達を守るように..
「安君!!」
亜矢斗が弟の姿を見て、嬉しそうに叫んだ。
「あ?なんだてめぇ‥」
皆瀬奈々尾は、突如現れた浜津安に戸惑う。
「困りました…また問題行動か。」
「俺がお前等の前に現れるだけで問題行動かよ?ハッ‥笑わせる。」
“これだから、風紀委員は嫌なんだ” と
安はバッサリ云い捨てた。
「私も貴様のような奴は大嫌いだッ」
安の姿を認め、樋之木朔斗はよりいっそう顔を歪めた。
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