新入生歓迎会。

31/34
前へ
/116ページ
次へ
* * * 風紀委員に迫られ、ピンチだった俺を助けてくれた安―。 でも・・・ また朝の騒動みたいに、‥…一触即発な雰囲気になってしまったι 「風紀委員長サンよ~。せっかくの綺麗な顔が、怒りで歪んでるぜッ」 まぁ、兄貴の方がもっと綺麗だけどな.. そう云って、ケラケラ笑う俺。 「下品な笑い方はやめろ。気持ち悪い。」 笑い方に品がない。上品じゃない。 あのお方だったら、もっと優雅に笑う.. 吐きそうだッ 安の言葉を無視して、相変わらずの表情。 「ヘイヘイ、スイマセンねぇ。‥…お前の表情の方が、よっぽどきめぇんだよ。」 笑っていた安だったが“気持ち悪い”と云われ、顔から笑みが消えた。 「さっきの貴様の言葉をそっくりそのまま返そう。‥…これだから、“不良”は嫌なんだ。 注意すれば、逆ギレし反抗する。」 “不良”という事を強調して云った風紀委員長。 ‥…もしかして、この人は安みたいな“不良”が嫌いなのか? 誰に対してもあの態度だから、よく分からないけど…。 .
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

283人が本棚に入れています
本棚に追加