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* * *
風紀委員に迫られ、ピンチだった俺を助けてくれた安―。
でも・・・
また朝の騒動みたいに、‥…一触即発な雰囲気になってしまったι
「風紀委員長サンよ~。せっかくの綺麗な顔が、怒りで歪んでるぜッ」
まぁ、兄貴の方がもっと綺麗だけどな..
そう云って、ケラケラ笑う俺。
「下品な笑い方はやめろ。気持ち悪い。」
笑い方に品がない。上品じゃない。
あのお方だったら、もっと優雅に笑う..
吐きそうだッ
安の言葉を無視して、相変わらずの表情。
「ヘイヘイ、スイマセンねぇ。‥…お前の表情の方が、よっぽどきめぇんだよ。」
笑っていた安だったが“気持ち悪い”と云われ、顔から笑みが消えた。
「さっきの貴様の言葉をそっくりそのまま返そう。‥…これだから、“不良”は嫌なんだ。
注意すれば、逆ギレし反抗する。」
“不良”という事を強調して云った風紀委員長。
‥…もしかして、この人は安みたいな“不良”が嫌いなのか?
誰に対してもあの態度だから、よく分からないけど…。
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