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ﾁｮｺﾗﾃをまた飲んで、ﾀﾊﾞｺを吸い出す。
隣に女の子ふたりが、席に着いた。
｢買い物久し振りだね～｣
｢ﾎﾝﾄ。平日だし、人少ないからいいね｣
｢私買いすぎたよ｣
｢いやぁ、私も。でもあそこのｺｰﾄ可愛いかったからさぁ。やっぱり買おうか迷ってる｣
｢あ～。実加ずっと見てたもんね｣
女の子同士の会話って感じ。
ふたりはずっと楽しそうに話をしている。
それを視界の端に入れながら、ﾀﾊﾞｺを吸う。
友達と買い物、か…。
思えば行ったことがなかった。
学校からの修学旅行とかでなら、友達と出掛けたけど…。
それ以外はないな。
たまには思うよ。
ひとりじゃなく、友達と買い物に行ってみたいって。
そしたらもっと楽しいだろう。
あんな風に―。
ｱﾎらし。
友達何て裏切るもん何だよ。
あの子達も今に、裏切り合うのよ。
私は我に返ったように、吸っていたﾀﾊﾞｺの火を消した。
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