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「高峰君」
「はい」
そう呼ばれ、男の人が振り返る。
「話してた新人の子。後はよろしくね」
チーフはそう言うと、すぐにこの場から離れて行った。
「初めまして。高峰孝二(たかみね こうじ)です」
「片瀬美羽です」
簡単に挨拶をして、頭を軽く下げる。
高峰…君なのかな?
見た感じは私と同じ年か、年下に見える。
背が高く、私を軽く見下ろしていた。
明るい茶色の、男の子にしては長めの髪。左耳にひとつピアス。
見た目は今時のチャラい男だ。
「えっと。実際にやってるとこを見てもらって、覚えてもらって。って言われてるんだけど…」
うーんと、高峰君が考え出す。
「とりあえず。今俺返却されて来たDVDを棚に直してたから、それ教えます」
「分かりました」
「じゃあ―…」
高峰君が説明をし出した。
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