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「まぁ石鍋君なら俺の言いたい事分かるよね?」
「…水道代やガス代等は自分持ちではないから給料は特に気にしていないと…。」
「うん。」
「そんな自分勝手な…!」
自由過ぎる彼の発言にただ頭を抱える事しか出来なかった。
特別部署と名乗っているこの部屋は茂木雄介の自宅と化している。元は仮眠室だった古い部屋を事務室として改良したものだった。
この特別部署に所属する者は住み着く傾向があると言われている。
「お前も住めば良いじゃない。」
「お断りします!」
「俺の先輩だって住んでたよ。」
「アナタの先輩が住んでいても私は住みません!住んだら住んだでからかわれますよ!!」
本人達にとっては日常的な会話のやり取りなのだが、周りからは漫才として見られていた。茂木雄介が職務をサボると石鍋美奈が怒る。その光景を目撃した署内の各々が付けたあだ名は「凸凹コンビ」であった。
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