序章 僕とまっくろくろすけ

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ふわふわと黒い煙りのようなものが浮いている。 ただの煙りじゃない。近づいてみると小さく低い声が聴こえてくる。 『フハハハハ。遂に目覚める事が出来た。忌ま忌ましい人間共め…。私が蘇ったからには死よりも恐ろしい恐怖を与えてくれる… フゥーハハハハ』 僕は少し戸惑いながらも『それ』を指で突いてみる事にした。 『うわっ がはっ ちょっ 辞め やめんか! やめて下さい。お願いします』 ふわふわとした『それ』は逃げるようにして僕から離れていく。 きっと、あれが まっくろくろ〇け なんだ!! 僕は初めて見た、まっ〇ろくろすけに少し興奮しながらも追いかけていった。 空き地に出る瞬間に捕まる事が出来た。 でも僕は、 その後の事をよく覚えていない。
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