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で デカイ……
なんだコイツは?
私の身長を頭一つどころか余裕で上回るだと……
人間ではなく、オークに分類される奴だったか?
「いやぁ、びっくりしちまったぜ。いきなり俺のトラックの前に出やがるし、怪我はないか? 坊主」
そういうと人語を話す(オークと思われる)大男は膝を立てて私の身体を調べ始めた。
なんと人語まで話す事が出来るとは……
しゃがんだ状態で私の身長と同じというのは少ししゃくだが、よく出来たオークのようだ
「大丈夫だな。じゃあ、俺は仕事があるから。悪かったな 坊主」
やはり、人間共にこき使わされていたか。
「貴様を私の家来にしてやろう」
人間共より私の傍で側近として仕える方がよほど真っ当な仕事であろう。
「ああ、悪いな。この仕事辞めたら社長に殺されるんだ」
そう言ってオークは私の頭をガシガシと撫でてから『大きな箱』に戻って行った。
使えない奴は殺されるというのか?
なんという人間の傲慢さ。
ブォオオオンというけたたましい音と共にオークの入った『大きな箱』は去って行った。
「お前の為にも必ずしや世界を征服してやるからな」
私は頭を撫でたオークの手を思い出しながら誓うのであった。
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