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私は気づいたらテニスコートに倒れているいっちゃんの所に行っていた。
「いっちゃん……!」
「今救急車を呼んだから桜井さんは付き添いで行ってくれないか?俺は顧問に色々説明しなきゃいけない。」
「わかりましたっ!」
テニス部の部長であろう人に言われ、間もなく救急車が来た。
―
――
病室では私はいっちゃんの傍にずっといた。
倒れた原因は重度の熱中症だった。
何事にも一生懸命で無理してばっかのいっちゃんが急に愛しくなって頭を撫でた。
「………ミキ?」
「あっ…ごめんね?起こしちゃったね。」
「いや、大丈夫。」
「具合は?」
「まだちょっとダルい。」
「ジュースとか買ってくるね!」
「ミキ待って。」
「ん?」
「俺も行く。」
「だってまだ具合悪いんじゃ…」
「平気。」
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