2、いつか見た空を思い出す。

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私もいっちゃんもいちごみるく。 小さい頃よく一緒に飲んだな、まだ全部は飲みきれなくて2人で1つのを飲んでたっけ。 「ミキ。」 「どうした?具合悪い?」 「違う。あ…その……窓行かねえか?」 「いいよっ。」 窓際に行って立ち上がったその時。 いっちゃんがよろけた。 「…ごめん。肩かして。」 えっ? 聞き返す間もなくいっちゃんね腕が肩に回ってきた。 「大丈夫?」 「…空見てみ。」 いつか見た茜色の空には飛行機雲があって、うっすら月が出ていた。 「…いっちゃんってさ。」 「ん?」 「私が落ち込んでる時はいつも空見てみ。っていうよね。」 「だってさ、空ってきれいじゃん。」 「……」 「俺は空見ると元気でるっていうか…何て言うか…」 「……」 「その…上手くは言えないけど…おれはミキの笑った顔が好きだ。」 「私もだよ?いっちゃんの笑ってる顔、一生懸命な顔、好きだよ。」 「……」 「だから今日みたいに無理しないで?」 「……」 「いっちゃんが辛いと…私も…辛い。」 -
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