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私もいっちゃんもいちごみるく。
小さい頃よく一緒に飲んだな、まだ全部は飲みきれなくて2人で1つのを飲んでたっけ。
「ミキ。」
「どうした?具合悪い?」
「違う。あ…その……窓行かねえか?」
「いいよっ。」
窓際に行って立ち上がったその時。
いっちゃんがよろけた。
「…ごめん。肩かして。」
えっ?
聞き返す間もなくいっちゃんね腕が肩に回ってきた。
「大丈夫?」
「…空見てみ。」
いつか見た茜色の空には飛行機雲があって、うっすら月が出ていた。
「…いっちゃんってさ。」
「ん?」
「私が落ち込んでる時はいつも空見てみ。っていうよね。」
「だってさ、空ってきれいじゃん。」
「……」
「俺は空見ると元気でるっていうか…何て言うか…」
「……」
「その…上手くは言えないけど…おれはミキの笑った顔が好きだ。」
「私もだよ?いっちゃんの笑ってる顔、一生懸命な顔、好きだよ。」
「……」
「だから今日みたいに無理しないで?」
「……」
「いっちゃんが辛いと…私も…辛い。」
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