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「ママー今日のお祭りはね浴衣着ていっちゃんと行きたい!!」
「でも浴衣苦しいよ?」
「浴衣で行きたいの!!」
小学3年生になった私はいっちゃんって呼ぶようになったんだっけ。
ずっと楽しみにしてたお祭りはママに浴衣を着せてもらった。
やっぱりちょっと苦しかったけど、嬉しかったな。
「いっちゃん!!りんご飴食べたい!!」
「あっちにあるから買いに行こうか!」
「うん!」
いっちゃんと一緒に買いに行ったりんご飴は人とぶつかって落としちゃったんだよね。
「うわーん!ミキのりんご飴……ぐすっ」
「ミキなかないで?俺の一緒に食べようよ!」
「……うん!」
人混みを掻き分けて神社で2人で1つのおっきなりんご飴は結局残しちゃったな。
「もう俺お腹いっぱい……。」
「いっちゃん!空みて!星がとっても綺麗!!」
「うわぁ…!」
いっちゃんと見た空はもう真っ暗だったけど、まるで神様が宝石箱を散りばめたようなそんな空だったな。
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