真田 空

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「行くぞ岩波!」 視界に軌跡を捉えた真田は隣に立っていた、恐らく真田よりも一回りは若いであろう、まだ幼さの残った顔立ちをする男に声をかけると人込みを掻き分けながら進む。 目標は捉えた。後は細心の注意を払いながら追うだけである。 「岩波、本部にも連絡しとけよ!」 真田が振り向くと、既に連絡しながらついてきていたようで、岩波は指でOKサインを出していた。
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