夢見月

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大学から帰宅すると坂口先輩はアトリエのソファで眠っていた   『風邪引きますよ』   僕は小さく声をかけるが目を覚まさない   坂口先輩はますますこの一ヶ月ぼーっとする時間が増え…眠る時間も増えた   僕はブランケットを坂口先輩の身体に掛けると   スケッチブックを開く   坂口先輩を描くのが僕の最近の日課になっていた   絵になる容姿は とても勉強になる   また少し痩せた?   養母の料理をあんなに たくさん美味しそうに食べてるのに坂口先輩の線がどんどん細くなる  
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