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『ミツキ~お腹すいたっ』
ゴンが僕の腕にジャレ着いてくる
早く狐の姿に戻ってくれないかなぁ…
『ギンロウ?』
カラス天狗の目が僕の後ろのギンロウを覗き込む
それに釣られる様に僕はギンロウを振り返った
ギンロウは胡座をかいたまま目を見開いて手のひらを凝視している
『?』
烙印の付いた手のひらに何かあったのだろうか?
『ギンロウどうかした?』
腕にしがみつくゴンをそっと離してギンロウの手のひらを僕も覗き込む
何の変わりもない…烙印
『あお…い?』
『え……?』
ギンロウは手のひらから僕を見つめ直していた
いま…蒼井って言った?
金色の瞳が僕を見つめ続けている
ギンロウは僕を蒼井とは呼ばない
蒼井と呼ぶのは坂口先輩だ
『ミツキ~腹が減ったよぉ~ミツキの指でいいからカジらせてよぉ』
『わっゴンちょっとまった!!』
背後からオンブするようにゴンがしがみついてきて驚く
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