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『ガキいい加減にしろっミツキは食いもんじゃねぇって言ってるだろ』
不意にギンロウがゴンの首根っこを掴み僕から離れさせる
あれ?
気のせい?
『おらっ食堂行けば油揚げある来い』
『………』
いつものギンロウだ
ゴンを引き摺る様にして食堂に向うため部屋を出ていく
『カラス天狗 今ギンロウ変だったよな?』
『一瞬でしたが…ギンロウから妖気を感じませんでした』
カラス天狗も気付いてた
あの時 一瞬だったがギンロウの姿をしていたがギンロウじゃなかった
中身は坂口先輩だったんだ
僕は驚愕していた
いまギンロウと坂口先輩の中で何か起きようとしている
漠然とした事実に僕は戸惑わせる
目の前のカラス天狗に僕はすがるように今までの話をした
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