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『なんでなんだよぉミツキぃ~』
ゴンに腕を振り回され周りの目も気になるし僕は焦る
『いい加減にしろ』
『!!』
ゴンの首根っこを掴む坂口先輩
『お前はいつもミツキを困らせる奴だな』
優しい眼差しの坂口先輩ではなかった…
姿形は坂口先輩だが中身はギンロウだ
『ギンロウお前も人間の姿に化けれるのか??』
ゴンは悪びれる事なく坂口先輩の姿のギンロウを好奇心の眼差しで頭の天辺から足の爪先まで何度も見返す
『…?』
坂口先輩の姿のギンロウはゴンの言葉で今ようやく異変に気付く
空を仰ぎ今が太陽の照る日中だと驚き
見返した校舎の窓に写り込む自分の姿を見て慌てて左手の中の烙印を確かめ烙印が無い事を驚愕した
『………』
夢でない事を知った坂口先輩の姿であるギンロウはそのまま左手の手の平を凝視したまま止まった
きっとアヤカシのチカラ
妖気を確かめてるんだと思う
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