夢見月

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  絡み合う舌が   唾液をトロリと混ざり溶けていく   坂口先輩の熱い舌は僕の上顎をなぞる   そこは口内で一番敏感に感じる場所   唾液が溢れだし より一層甘く痺れる   分かりやすく欲情しあった身体は熱を帯び互いに押し付け会うように刺激しあい   身体をまさぐりあう手は止められない   『蒼井…蒼井…』   『ぁ…先輩…』   ここが何処で何時なのか もう関係なく ただ欲望のまま求めあう   欲望に刈られながらも坂口先輩の行為は僕を壊れ物の様に大事に扱い 触れてくる手は僕の全てを知っていた   何処をどう触れば僕が感じるか坂口先輩は全て覚えていた  
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