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坂口先輩に携帯を渡しとけば良かった
僕はとりあえず辺りを探して回る
まさか…家の人に見つかった?
家出同然に出てきた坂口先輩の親が何もしない筈はない
探偵か何か雇って坂口先輩は連れていかれたのかも…
僕は足を止める
日暮れ週末の人混みにポツンと佇む
どうしようか?
もし実家に連れ戻されたとしても夜になれば坂口先輩はギンロウとなり何とか抜け出せるだろうけど…
『すみません坂口様のお連れの方ですか?』
不意に背後から声をかけられ僕は振り返る
そこには黒いスーツのガタイのいい中年の男が立っていた
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