皆既月蝕

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皆既月蝕…   烙印の儀式…   烙印の儀式は前にした事があった   あったよな?   記憶が曖昧だ   まぁいい烙印を印せば雷鬼とずっと一緒に居れる   ずっと…一緒に……   『………』   『お前は深く考えんでいい 我がちゃんとしてやる』   雷鬼は僕の肩を抱き寄せる   『アヤカシの事もツキヨミ本部の事も全部纏めて我に任せておけばいい お前はただ我の傍に居ろ』   『……はい』   雷鬼に任せる   面倒な事は全部してくれる   僕は何も考えなくてもいいのだ   『いい子だな』   武骨な大きな手で髪を撫でられ髪がグシャグシャとなる それを見て雷鬼はニヤニヤ笑った   手が再び肩に降り僕の腰に滑らせる引き寄せる   『細い腰だな…』   やはり もっと太るべきなのだろう   食事に手を伸ばそうとするが 雷鬼はヒョイと僕を持ち上げると胡座をかいた雷鬼の膝の上に向かい合うように座らせられた  
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