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知らない景色が上下左右から流れる様に次々と変化していく
地に足がつかない浮かぶ身体が不安定で重力を感じない
黒い石を投げ捨てた事を後悔した
あの巨大なチカラだったら ここを抜け出せたかもしれないのに
『どうしよう…』
呟いた自分の声が籠って聞こえる
僕が瞬間移動をした事は誰も知らない
という事は誰も助けてくれない
第一ツキヨミ…アヤカシでさえ瞬間移動が出来る者は僕は知らない
『…誰か…助けて』
あれ?
いま何か心の中で引っ掛かる違和感
助けを呼ぶべき者を僕は知ってる筈だった
いつも僕を守ってくれるべき者を…
『雷鬼……違う…雷鬼じゃない』
僕は必死に思い出そうとする
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