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【ミ……ツキ】
僕はこの声を知っている
反響するような小さな小さな声の方角を僕は見定める
助かる!!
声を聞いただけで強い確信を持てた
とても安心する声
ずっと ずっと この声の傍に僕は居た
【ミツキ!こっちだ!】
目には見えないが はっきりと声のする場所が分かる
浮いた身体をジタバタ動かしながら僕は小さな渦巻きを目指して手を伸ばした
『!!』
渦に手を伸ばしたとたん
身体が渦に凄い速さで吸い込まれる
息が出来ない位の圧迫間に僕は目を閉じる
ただ強く強く声の主を想った
名前も顔も思い出せないが…心で感じた想いを強く願ったんだ
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