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身体がフワリと暖かな温もりに包まれる
懐かしい様な温もり
優しく抱き寄せる僕の身体
『蒼井……無事で良かった』
『………』
僕は ゆっくりと目を開ける
先ほど聞こえた声とは違うのに何故か目の前の人が自分の求めていた者だとハッキリわかる
『蒼井…怪我はないかい?……さっきギンロウと話した…全てを教えてくれた』
ギンロウ…聞き覚えのある名だった
優しい瞳が僕を真っ直ぐ見据えてくれる
それだけで胸がキュとトキメク…
『ミツキ!我を見よっ!』
突然の雷鬼の声に僕はビクリとした
雷鬼は怒りに髪を逆立てて僕たちを睨み付ける
『お前が愛してるのは我のみ!さぁこちらへ我の元に来い!』
違う…
雷鬼じゃない
『蒼井は渡さない!蒼井は君を愛してなんかいないっ!』
抱き締めてくれた人が僕を守るように立ちはだかる
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