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雷鬼は声高らかに笑った
『愚かな半妖怪めっ人間のお前に何が出来る!ミツキの心は既に我のモノだ!』
そう言って力ずくで襲いかかろうと歩み寄る雷鬼
『来るなっ!』
僕はチカラを出す
今度はコントロール出来るチカラ…
僕たちを包むように光を纏う
『っ!?』
先ほどの光のチカラを見せつけられた雷鬼は後退り脅える
『雷鬼…君じゃ駄目だ…僕は雷鬼を愛せない』
『なにを……惚れ薬の効き目は確かな筈…何故…』
雷鬼は独り言の様に呟いた
惚れ薬…僕はそれを飲まされたのか
『薬なんかで心は奪えない 雷鬼…どんな手段を使おうとも僕は君の気持ちには答えられないんだよ』
僕は涙を流した
誰かを愛する気持ちは痛いほど知っている
雷鬼の気持ちを思うと切なくて胸が苦しくなる
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