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ダラリと項垂れ言葉を失い戦意喪失となる雷鬼を見て僕はチカラを消した
立ち上がり
雷鬼の右腕に出来た痛々しい火傷に手をかざす
この火傷は僕が暴走させたチカラで傷付いた傷
癒しの光で綺麗に治す
『ごめん…雷鬼 君の部下を何人か犠牲にしてしまった…』
それだけが悔やまれない
『…あの様なチカラは初めて目の当たりにした…それがお前のチカラなんだな…我がした事は間違ってたのか?』
身体の大きな雷鬼が小さく小さく呟く
『雷鬼…君がした事は間違ってたけど…僕は君を責めたりしない 薬が効いたとしても きっと雷鬼は後悔してたと思うんだ 偽りの愛を雷鬼は本当に欲しかったのか?』
きっとそうじゃない
雷鬼の愛情は僕に痛いほど伝わってきたから
あのまま薬の効力があったとしても雷鬼は苦しんだに違いない
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