皆既月蝕

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  赤く染まる皆既月蝕の光に照らされながら僕は十分過ぎる程の物を手に入れた   この日初めてツキヨミ統主として生まれた事を誇りに思う   今までは何処かで重荷になっていた統主としての重圧   果てない夢であろうかと思っていたアヤカシとの共存   僕は手応えを強く感じた   考えは正しかった   間違いではなかった   過信などではない   これからがスタートなのだ   これからはアヤカシのチカラを借り新しい世界を作り出す   いまようやく一歩を踏み出したんだ            
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