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『蒼井…そんな締め付けないで』
そんな事言われても身体は言うことをきかない
坂口先輩は僕の手を取り
指輪に添うように舌を這わせた
『坂口…先輩…』
『愛してるよ蒼井』
いつでも坂口先輩は僕をときめかせてくれる天才だ
左手の薬指に輝くペアの指輪は坂口先輩からのプレゼント
ギンロウとの烙印がある様に坂口先輩もまた僕との印(シルシ)としてプレゼントされた
『ぁ…あぁ…んっ』
クィーンベッドがゆっくりと再び揺れると同時に僕の身体を揺すぶられる
あれから五年の歳月が過ぎていた
坂口先輩は画家として成功をおさめ 次々と名画を生み出していた
実家は坂口先輩の稼ぎにより立ち直り 今は御両親も才能を認めざるおえなくなって無事和解
坂口先輩は水を得た魚のように生き生きとしていた
立派なマンションにアトリエを構え僕との生活を共にし怖いくらいの幸せな日々
僕は…坂口先輩のアトリエで子供達に絵画教室を開いていた
未来を担う子供達からはたくさんの元気を貰える
『あっ!やめて!』
不意に僕の両足を大きく掲げ坂口先輩の肩に担がれる
『いや?ギンロウは蒼井がこの体位大好きって言ってたよ?』
!!
ギンロウの馬鹿
坂口先輩に何話してんだよっ!
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