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『南西方角に逃げたと今 雷鬼から連絡が入った』
僕はオオカミ化したギンロウの背中に乗り指示を出す
『カイとカラス天狗は回り道してくれ 挟み撃ちにするぞ!』
夜空に輝く満月は今日も眩しいほどだ
『ミツキっ!さっき捕まえた雑魚食っていい?』
通り道で待ち伏せていたゴンが行く手を遮った
またジャニ系の姿…
なんかチャラチャラしすぎてて調子くるう姿だ
『駄目だ!僕が帰ってくるまで ちゃんと見張ってろよ』
ゴンにそう強く言うと再び森をギンロウは風のように走り出す
『ギンロウ気配が近い…妖気に気付かれない様に近付こう』
僕は足を止めたギンロウから降りるとオオカミからヒトガタのいつものギンロウの姿に戻った
『ったくチョロチョロとすばしっこい奴だな…』
ギンロウが舌打ちをする
『仕方ないさ…ここから一気に僕が瞬間移動で前に出る カイも丁度いい位置に居る…ギンロウ頼むぞ』
僕はギンロウを信頼して奴の真正面に出る事を決めた
『任せろ』
ニヤリと自信満々に短く答えるギンロウに僕は微塵の不安も感じない
僕は躊躇なく瞬間移動をした
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