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月葉の腰まで伸びた黒髪がサラサラと風に揺れる
長い睫毛に影を落とすかの様な大きな黒い瞳が僕を真っ直ぐ見据える
『もう逃げれないのは分かったろ 本部に戻れ月葉』
ギンロウは面倒そうに溜め息をつく
『月葉 皆が待ってるぞ 行こう』
カイは幼い子供をあやし宥める様に話しかける
カラス天狗は一歩下がり静かに状況を見守っていた
長い髪を片手で掻き上げる月葉
『今回だけは統主命令でも聞く事が出来ません』
ハッキリ キッパリと意思の固さを月葉は答えた
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