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話が平行線を辿る僕たちを満月は見下ろす様に輝き続けていた
『月葉 そんなに気に入らなかったのなら謝る 君に内緒で事を勧めてきた事も…でも僕たちなりに色々考えてたんだ…』
僕は月葉に歩み寄った
ゆっくりと
『私は………望んでもないのに強制されるのは好きではありません それに今夜は満月なんですよ?アヤカシ達がいつ暴れだすか分からないのに…』
月葉は目を伏せた
少しお堅いくらい真面目な月葉
意固地で自分の芯をしっかりもって巫女としてのプライドを誇りに忠実に任務を全うしてきた
幼い頃から感情を抑え ツキヨミ達にさえ心を開かず
子供には体力的にも精神的にもキツかっただろうに…彼女は愚痴一つ溢さなかった
幼くとも いつしか誰もが彼女を認めていたんだ
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