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ギンロウの後ろ姿にしばらく心奪われるかの様にして魅いっていた
僕の気配に気付かないのは
きっと心の中の坂口先輩と話してるからだろう
何を話してる?
大ガラスの事?
それとも僕の事?
僕は甘く漂う月下美人を傷付けない様にそっとギンロウに近づいた
あと数歩でギンロウに手の届く距離に近づいた時に ゆっくりとギンロウが振り返った
『ミツキ』
待ってたと言った風にニヤリと笑うギンロウに思わず僕の頬も緩む
『こいよ』
ギンロウは僕の手を取り
胡座をかいたギンロウの膝の上に座らされた
後ろからギンロウは僕を抱き締めてうなじに顔を埋める
『やっとミツキを独り占め』
呟くギンロウに思わずクスリと笑ってしまう
やはり拗ねてたのか…
僕が探しに来るのも計算済み
そんなギンロウが可愛いと思った
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